はじめに
この記事では、弊社アプリのYahoo!広告 CV計測機能プランでの設定フローを、ステップごとに詳しく解説します。ShopifyのチェックアウトアップデートによりYahoo!広告では従来のCV計測方法が困難になった状況を受け、オフラインコンバージョンAPIを活用した新しい計測ソリューションの設定方法となります。
設定フロー全体像
Yahoo!広告 CV計測機能プランを利用するための設定は、以下の4つのステップで構成されています:
- ステップ1:Yahoo!広告の管理画面で「インポート用コンバージョン」を作成
- ステップ2:App Unity Trackingでの設定(プラン申込〜アプリ管理画面での設定)
- ステップ3:Yahoo!広告側でオーディエンスリストを作成(必要な場合のみ)
- ステップ4:CV計測およびオーディエンスリスト作成が正しく行われているかを確認
本記事では、特にステップ2とステップ4について詳しく解説します。
ステップ1:インポート用コンバージョンの作成
このステップについては、[Yahoo広告 インポート用コンバージョン設定ガイド]をご参照ください。検索広告・ディスプレイ広告それぞれでインポート用コンバージョンを作成し、コンバージョン名をメモしておいてください。
また、対象の広告キャンペーン設定にて「最適化に使用するコンバージョン」が「キャンペーン」を選択している場合、検索/ディスプレイのそれぞれでコンバージョンの紐付け対応が必要となります。こちらの詳細も[Yahoo広告 インポート用コンバージョン設定ガイド]の注意事項に記載しておりますので、併せてご確認ください。
ステップ2:App Unity Trackingでの設定
プラン申し込み
▼新規でアプリを導入する場合
1. アプリのインストール
- Shopify App Storeから「App Unity Tracking 」アプリをインストールしてください。
2. プランの選択と承認
-
アプリ管理画面が表示されたら、「Yahoo!広告 CV計測機能プラン」を選択
-
月額料金を確認し、「承認する」を選択
▼既存でアプリを利用中の場合
1. プラン変更の開始
- App Unity Trackingアプリの管理画面にアクセス
-
画面下部の「プラン変更」ボタンを選択
2. プランの選択と承認
-
アプリ管理画面が表示されたら、「Yahoo!広告 CV計測機能プラン」を選択
-
月額料金の変更を確認し、「承認する」を選択
Yahoo!広告 CV計測機能プランの設定
プランの選択・承認が完了すると、App Unity Trackingアプリの管理画面に「Yahoo!広告 ディスプレイ/検索広告」(コンバージョン)」の設定画面が表示されます。
1. アクセス権限の承認
-
「Yahoo!広告APIアクセストークン取得」ボタンを選択
- Yahoo!のログイン画面が表示された場合、広告アカウントにアクセス権限のあるYahoo! JAPANビジネスIDでログイン
-
アプリケーションへのアクセス許可画面で内容を確認し、「承認」ボタンを選択
2. アクセストークンの確認
- アクセストークンの取得が完了すると、「認証済み」と表示されます
-
「Yahoo!連携を解除」ボタンが表示されることを確認
(注意)連携アカウントを選択し直す際などに、こちらのボタンを選択して解除してください。
3. アカウント情報の入力
以下の情報を正確に入力します:
-
検索広告のアカウントID
- Yahoo!検索広告の管理画面で確認したアカウントIDを入力
- 例:1234567890
-
検索広告のコンバージョン名
- ステップ1で作成したインポート用コンバージョン名を入力
- 例:購入_インポート(検索)
-
ディスプレイ広告のアカウントID
- Yahoo!ディスプレイ広告の管理画面で確認したアカウントIDを入力
- 例:0987654321
-
ディスプレイ広告のコンバージョン名
- ステップ1で作成したインポート用コンバージョン名を入力
- 例:購入_インポート(ディスプレイ)
-
「アプリピクセルを設定する」ボタンをクリック
(補足)検索/ディスプレイのどちらかしか実施しない場合、実施しない方は空欄にしてください。
4. 設定完了の確認
-
設定が完了するとGTMに適用する場合は「ステップ4(アプリ内での設定についての)」を実行する必要がある旨のポップアップが出ます。Yahoo広告 CV計測設定のみを設定する場合は「ステップ4」の実行は必要ございませんが、それ以外でGTMに反映する必要がある場合は、「ステップ4」を実行ください。
(注意)Yahoo!広告のサイトリターゲティングタグ設定もGTMへの反映が必要となります。
- 設定が正常に完了すると、「WebPixel登録済み」のステータスが表示され、IDが表示されます。
-
例:ID: gid://shopify/WebPixel/1112223334
-
- 各項目に入力した内容が保存されていることを確認
ステップ3:オーディエンスリストの作成
弊社アプリでは、GTM(Googleタグマネージャー)経由でYahoo!広告 検索広告/ディスプレイ広告のサイトリターゲティングタグの設置をサポートしていますが、ShopifyのCheckout Extensibility対応に伴い制限が発生しております。
この制限に伴い、コンバージョンユーザーをオーディエンスリストに加えることが難しい状況です。
ただ、ディスプレイ広告に関しては「広告アクションユーザー」を利用した代替方法がございますので、詳しくは [Yahoo!広告 サイトリターゲティングタグの注意点と代替方法について] をご参照ください。
ステップ4:CV計測の確認
実際に広告流入でのCVが発生してから1時間程度空け、Yahoo!広告管理画面にて下記手順で正しく動作しているか確認します。
検索広告の確認
1. Yahoo!広告管理画面(検索)へ移動
- Yahoo広告管理画面にアクセスし、ログインします
- 対象の検索広告アカウントを選択します
2. コンバージョン測定画面へ移動
- 画面上部のメニューから「ツール」をクリックします
-
「コンバージョン測定」を選択します
3. インポート画面で確認
-
画面左の「インポート」を選択
- ステータスが「終了」となっている場合、正常にインポートされております。
- ステータスが「終了(エラー)」となっている場合、インポートが失敗しております。
- インポートが失敗している場合、「結果(エラー)」からファイルをダウンロードし、エラー内容をご確認ください。
- しばらく時間を空けてから、広告管理画面のCVとして反映されるかを確認します。
ディスプレイ広告の確認
1. Yahoo!広告管理画面(ディスプレイ)へ移動
- Yahoo広告管理画面にアクセスし、ログインします
- 対象のディスプレイ広告アカウントを選択します
2. コンバージョン測定画面へ移動
- 画面上部のメニューから「ツール」をクリックします
-
「コンバージョン測定」を選択します
3. インポート画面で確認
-
画面左の「インポート」を選択
- ステータスが「終了」となっている場合、正常にインポートされております。
- ステータスが「終了(エラー)」となっている場合、インポートが失敗しております。
- インポートが失敗している場合、「結果(エラー)」からファイルをダウンロードし、エラー内容をご確認ください。
- しばらく時間を空けてから、広告管理画面のCVとして反映されるかを確認します。
まとめ
Yahoo!広告 CV計測機能プランの設定は、以下の4つのステップで完了します:
- インポート用コンバージョンの作成
- App Unity Trackingでの設定
- オーディエンスリストの作成(必要な場合のみ)
- 動作確認
適切に設定することで、Shopifyのチェックアウトアップデート後も安定したコンバージョン計測が可能になります。また、広告アクションユーザーを活用することで、CVユーザーへのターゲティングも実現できます。
設定に関してご不明な点がございましたら、App Unity Trackingサポート窓口までお気軽にお問い合わせください。
また、Yahoo!広告の仕様につきましてご不明点がございましたら、Yahoo!広告のヘルプページをご参照いただけますと幸いです。